2019年11月茨城県議会臨時会 山中たい子議員の討論(要旨)

日本共産党の山中たい子です。

今臨時会に提案された第140号議案は、台風15号・19号等の甚大な被害から被災者の生活と生業の再建、災害の復旧・復興への緊急かつ必要な補正予算であり、賛成いたします。

台風19号により国県管理河川の氾濫、決壊が相次ぎ、しかも避難に重要な氾濫発生情報や氾濫危険情報が出されなかったことは重大です。また国交省の出先機関において職員の定員削減がすすめられ、現場対応の人員不足は深刻です。水戸市国田地区など無堤防地域の築堤や決壊しづらい堤防の強化、河道掘削など河川改修に必要な予算を集中するべきです。

「公営住宅への入居が決まったが、家財道具がすべて流された。せめて布団がほしい」と切実な訴えが寄せられました。災害救助法は、被災者にたいし「被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与」するとしていますが、全く徹底されていません。そこで内閣府は、11月7日に改めて制度の全面的な活用と周知徹底を図るよう事務連絡を出しました。早急な改善を強く求めます。

生活再建の支援について、まだまだ不十分です。本県独自の半壊25万円の支援金を京都府並みの150万円に増額し、対象を「一部損壊」「床上浸水」まで拡大することが求められます。水害被害の特徴は、断熱材を使用した住宅において床から天井まで水があがり大規模な補修をともなうことです。

また、国の支援金が「全壊」で最大300万円では少なすぎます。野党が国会に共同提案した500万円まで増額すること、支援金は国が半額補助することとされていますが、負担割合の引き上げが必要です。

寒さが厳しくなるなか、心身ともに疲れ切っている被災者が安心できて、明日への希望が見える支援が急務です。この補正予算が一人ひとりの被災者の深刻な実態に見合った対策の強化につながることを願い、討論を終わります。

以上

2019年11月茨城県議会臨時会 江尻加那議員の質問と答弁(大要)

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