日本共産党茨城県議団ニュース 2022年6月号
物価高騰にもっと対策予算を
茨城県議会が6月6日開会し、新型コロナ対策など総額99億6900万円の一般会計補正予算案や条例改正案等が出されました。
感染者を施設内で療養した介護施設のかかり増し経費に18億200万円、今年1~3月の売上が30%以上減少した中小・個人事業者(飲食店以外)に20~500万円を支給する関連事業者支援一時金27億300万円が盛り込まれています。
また、太陽光発電設備や蓄電池など再エネ導入に向けた事業者への補助金が計上されました。
一方で、学校給食費や電気・ガスの負担軽減、肥料・資材高騰にともなう農業支援などは盛り込まれませんでした。
会期は6月21日までの16日間。 山中たい子県議が 17日の予算委員会で知事や教育長に質問します。
【補正予算の主な内容】
- 感染者、濃厚接触者が発生した介護施設等のかかり増し経費や施設内療養費用の支援(18億200万円)
- 中小企業貸付融資枠拡大(33億3400万円)
- 再エネ導入設備整備支援(15億9500万円)
- 有機農業への転換・機械導入支援(1億円)
- 豚熱防疫措置・経営再開支援(1億2500万円)
- コロナで30%以上減収した事業者(飲食店協力金を受けていない者)への一時金(27億300万円)
関連事業者支援一時金の申請は6月末締切です。申請や県の審査に意見や疑問があれば、お気軽にご相談ください。
県議団/tel 029-301-1387
山中たい子議員 予算特別委員会で質問します
6/17(金) 質問開始時間は後日決まります
【質問予定内容】
- 物価高騰対策の拡充について
- 高校教育の改善について(入試、特別支援教育、県立高校)
- 洞峰公園の新たな事業計画について
- 東海第2原発の再稼動問題について
会期日程
- 6/6(月) 本会議(開会、知事説明)
- 6/9(木)~6/11(土) 本会議・一般質問 ※共産党の質問はありません
- 6/14(火) 常任委員会 ■保健福祉医療委員会(山中県議)■防災環境産業委員会(江尻県議)
- 6/15(水) 常任委員会
- 6/16(木) 本会議
- 6/17(金) 予算特別委員会(山中県議)
- 6/20(月) コロナ対策特別委員会(江尻県議)
- 6/21(火) 本会議(討論、採決、閉会)
つくばエクスプレス(TX)延伸 大規模開発事業に反対です
つくば駅~秋葉原駅を走行するTX鉄道について、知事が新規予算(1,800万円)をつけて動き出した「県内延伸調査検討事業」。
4つのルート案(筑波山方面、土浦方面、茨城空港方面、水戸方面)から1案に絞って、TX会社や国に要望していく考えです。
これに伴い、県内関係市町村が、議会や経済団体、住民組織などをまきこんで誘致競争を始めています。
ある自治会長さんから「推進署名が下りてきたが、どうしたものか」との声。
「地域振興」「人口増」などが期待されるといいますが、沿線開発を含めて多額の税金投入が必要となる大規模な開発に、共産党県議団は反対です。
それよりも、現在のTX利用者から出されている▼混雑解消のための車両拡充、▼通学定期代の運賃引き下げなどにこたえるべきです。