土地選定適正でない 江尻加那議員「産廃処分場撤回を」 茨城県議会

日本共産党の江尻加那茨城県議は、6月14日の県議会防災環境産業委員会で、県が日立市につくる予定の新たな産業廃棄物の最終処分場(本体事業費230億円)について、搬入道路の整備費を示さない県の姿勢を批判、「土地の選定自体が適正でなかったことを認めるべきだ」と述べ、処分場の整備方針を撤回するよう求めました。

江尻氏は、差し止めを求めている裁判で、住民側が搬入道路の整備に200億円を要するとする試算を県側が否定していることについて、「概算の費用すら示せないのはおかしい。一体いくらかかるか分からない事業費で採算がとれるのか」とただしました。

また、県がレッドリストで絶滅危惧種に指定するサンショウウオが候補地周辺に生息するという指摘もあることから、処分場とは別に、搬入道路についても環境影響評価を行うよう要求しました。

県資源循環推進課の池田正明課長は、「(地域振興策を含め)処分場以外の経費は今の段階では申し上げられない」との答弁に終始。
環境評価は「専門家の意見を聞いて検討する」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2022年6月15日付より転載)