東海第二発電所の防潮堤(鋼製防護壁)に関わる質問書(2回目)

東海第二発電所の防潮堤(鋼製防護壁)に関わる質問書(2回目)

2023年10月27日

日本原子力発電株式会社東海事業本部 御中

日本共産党衆議院議員 塩川 鉄也
〃 参議院議員 岩渕 友
〃 茨城県議会議員 江尻 加那
〃 東海村議会議員 大名美恵子

私どもが9月22日に提出した質問書に対し、10月16日付で「回答」をいただきありがとうございました。その同じ日に、御社は原子力規制庁と面談し、「南基礎地中連続壁部で確認された事象」を説明。また、同日発表した月例の「東海・東海第二発電所の近況について」で「鋼製防護壁工事において確認された事象」が公表されました。こうした内容を踏まえ、私どもは10月19日に原子力規制庁にヒアリングを行ったところです。
そこで、鋼製防護壁工事について事実確認したい点があるため、下記事項についてご回答いただきますようお願いいたします。

  1. 1回目の質問書に対する回答に際し、なぜ原子力規制庁への面談や月例発表を行った後の回答になったのか。回答に当たって原子力規制庁と相談する必要があるのか。
  2. 安全性向上対策工事について、原子力安全協定では工事途中の施工不良等は報告義務がないとしているが、工事の進捗に大きく影響を与えるような事項については、御社が自主的に関係自治体や県民に公表すべきではないか。
  3. 南基礎について、今年6月にコンクリートの未充填及び鉄筋の変形等が確認されたとのことだが、基礎工事のやり直しでなく「補修・補強」で済むと判断する根拠があるのか。
  4. 北基礎について、南基礎と類似する状況が確認されているとのことだが、10月16日に合わせて公表しなかったのはなぜか。今後、調査内容や検討結果はどのように公表されるのか。また、北基礎はいつから工事を中断しているのか。
  5. 原子力規制庁からのヒアリングにおいて、今年4月のコンディションレポートで「北基礎の鉄筋かごの高止まり」が報告されていると聞き取ったが、それは具体的にどのような状況なのか。その後、改善措置が行われたのか。

以上

東海第二発電所の防潮堤(鋼製防護壁)に関わる質問書(2回目・PDF)