常陸牛相場 2~3割下落 江尻県議らJA・ホテルなど懇談 茨城
日本共産党の梅村さえこ前衆院議員(衆院北関東比例予定候補)と江尻加那茨城県議、大内久美子県副委員長、上野高志県副委員長らは4月14日、新型コロナウイルス感染拡大による県北地域の観光や農業への影響について、JAやホテル関係者らと懇談しました。
JA全農いばらきの畜産部長は、「外食の和牛消費が減り、県産『常陸牛』の相場が2~3割下がっている。牛マルキン(肉用牛肥育経営安定特別対策事業)の負担金免除や融資返済の猶予を」、「県は意欲のある農家に支援すると言うが、繁殖農家も肥育農家もみんながんばっている。資金繰りが苦しい中小家族経営農家に特段の配慮が必要だ」と語りました。
大子温泉にあるホテルでは、4月に1,200人のキャンセルが出たことを受けて、5月6日までの休業を決定。
パートを含め、従業員46人を自宅待機とし、雇用調整助成金の説明会を行う予定です。
支配人は、「我慢しても3か月が限界。40年も働く従業員もいて家族のようです。先行きがわからないことがいちばんつらい。一刻も早く終息することを願っています」とし、雇用を守るための補償を求めました。
北茨城市の老舗旅館・レストランは、「社会保険料などは支払い猶予ではなく、減免してほしい」と訴えました。
市商工会も、「政府が行う中小・小規模事業者への給付金について、早く実施要綱を下ろしてほしい」と要望がありました。
江尻氏は、「27日の県議会臨時会で県のコロナ対策に反映させる」、梅村氏は、「国に改善を求めていく」とそれぞれ応じました。
(「しんぶん赤旗」2020年4月18日付より転載)