茨城民報2017年10月号: 県政を身近に 原発ゼロの茨城へ(6)
項目
県政を身近に 原発ゼロの茨城へ(6)
知事選で示された「再稼働反対」の声を 県政に 国政に広げよう
=茨城民報2017年10月号3面より抜粋=
8月の知事選挙で鶴田まこみ氏が「東海第二原発 再稼働反対」を掲げてたたかったことにより、橋本知事が「再稼働を認めない」と表明。選挙結果は、大井川氏が新知事となり24年ぶりの知事交代です。
10月3日から、大井川知事のもとでの初議会が開かれます。日本共産党県議団は、選挙で示された「再稼働反対」の県民世論を県議会と衆院選のたたかいでさらに広げ、東海第二原発の廃炉をめざします。
日本原電は20年運転延長申請に必要な特別点検などの作業を続けており、再稼働をめざす姿勢を変えていません。
また、原子力規制委員会は、東海第二原発と同じ沸騰水型原発の東電・柏崎刈羽原発6・7号機(新潟県)を合格させる方向です。
新潟県 再稼働阻止の展望
新潟県では米山知事のもと、福島第一原発事故の原因を検証する「技術委員会」に加え、新たに「健康・生活委員会」「避難委員会」を立ち上げ、今秋から検証作業が動き出しています。
検証は3~4年かかるとしており、厳しい報告が出ると予想されます。
たとえ、国が適合判断を出しても、新潟県知事と柏崎市長、刈羽村長の了解を得られる見通しは現時点ではありません。
茨城県 独自検証と県民世論反映を
大井川知事が「安心安全」を掲げるならば、国まかせでない判断のための独自検証や、再稼働の可否に県民意見を反映できる仕組みをつくることが求められます。
みなさんのご意見をお寄せください。
新旧知事の記者会見
大井川知事 9月26日初登庁
記者:東海第二原発の再稼働問題に、どのように向き合っていくのか?
大井川知事:11月までに延長申請という話がありますが、県としてしっかり情報をとりながら、県民の安心安全を最優先にしたプロセスをきちんとつくり、最終的な結論を県民本位で考えていきたいと思っています。
記者:最終結論のスケジュールは?
大井川知事:延長申請の結果が出るのが予想として来年と伺っているので、再稼働するしないの判断はその先になり、少なくとも1年や2年で決まる話ではないと思っています。
橋本前知事 9月25日退任式
記者:6期24年を振り返っていかがか?
橋本前知事:災害が多かった。東日本大震災、JCO、あるいは鳥インフルエンザやコイヘルペスなど。さらに関東・東北豪雨。そうした災害対応をきちんとこなせたのではないかなと思っています。
記者:今後、原発について何か活動に関わる可能性は?
橋本前知事:現段階では考えていません。
10/13(金)午後1時~ 山中たい子県議が一般質問
質問項目
- 憲法を遵守し県民生活守る県政を
- 核兵器禁止・廃絶のために
- 東海第二原発の再稼働に反対を
- 県民の暮らし応援
▽医療的ケア児支援
▽常総水害被害者支援
▽農業の所得補償支援
▽雇用・中小企業支援 - 教育環境の改善
▽教育費保護者負担の軽減
▽特別支援学校の増設(つくば市に1校新設を)
10/25(水)予算特別委員会で江尻県議
10/26(木)決算特別委員会で上野県議
大井川和彦知事の「4つの新しい茨城づくり」
- 新しい産業集積づくりや農作物の県内外・海外市場開拓などの「新しい豊かさ」
- 医師不足解消や県民本位の徹底した原子力安全対策などの「新しい安心安全」
- ICT先進県づくりや新しい手法による茨城の魅力発信などの「新しい夢・希望」
- 女性の活躍推進やグローバル社会で通用する人財を育む教育などの「新しい人財育成」
(茨城県ホームページより)
茨城民報2017年10月号・3面(PDF)