茨城県知事選 鶴田まこみ氏及ばず 新しい市民の共同 育てる希望

茨城県知事選(立候補3人)が8月27日に投開票され、市民と野党の共同候補、「いのち輝くいばらきの会」の鶴田真子美氏(52)=日本共産党、新社会党、緑の党グリーンズジャパン、つくば市民ネットワーク、とりで生活者ネットワーク、茨城一新会の6政党・団体推薦、無所属新=は及びませんでした。
当選したのは元経産省官僚の大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦、無所属新=。

鶴田氏は、▽東海第2原発(東海村)の再稼働・20年運転延長ストップ▽福祉や医療、教育の充実▽港湾建設などの大型開発の徹底的見直し―などの政策を掲げてたたかい、得票率11.65%を獲得しました。

茨城県知事選 健闘の鶴田まこみ氏会見

8月27日投開票の茨城県知事選を市民と6政党・団体の共同候補としてたたかった鶴田真子美氏は、同日夜、大井川和彦氏当選確実の報を受け、会見しました。

鶴田氏は支援者らに感謝の意を表明し、44行政区のうち43で、市民による支援団体「いのち輝く会」が結成されたことにふれ、「きょうが始まりです。市民が育つという希望に燃えている」と述べると、事務所に集まった支援者らから声援と拍手が起きました。

自身への投票数と東海第2原発に慎重姿勢を示した橋本昌氏の投票数を合わせると相当数になることを挙げ、大井川新知事には、原発を止めたいと思っている有権者が大勢いることを受け止めて県政を担ってほしいと述べました。

事務所には「輝く会」共同代表や6政党・団体代表も勢ぞろいし、「会」共同代表の二見伸明元運輸相は、「鶴田氏が立候補しなければ、大井川氏が圧勝していた。市民の共同はこの知事選がスタート。まかれた種を共に育て、結果を出していこう」と述べました。

出席者から、「もっと時間がほしかった。仕切り直して頑張ろう」「43の地域で新しい運動が始まった」などの発言が続きました。
鶴田選挙事務所スタッフの坂本義史さん(24)は、「大きなうねりが生まれていると感じます。新しいつながりを足場に、今後も原発廃炉や茨城の産業を生かす活動に取り組みたい」と話しました。

開票結果は次の通りです。

茨城県知事選の結果(投票率43.48%)

大井川かずひこ候補(新)497,361票(当選)
橋本まさる候補(現)427,743票
鶴田まこみ候補(新)122,013票

*選挙結果について、詳しくは茨城県選挙管理委員会のWebサイトをご覧ください。

(「しんぶん赤旗」・「しんぶん赤旗」首都圏版 2017年8月29日付より転載)

鶴田まこみさんからのメッセージ

17日間の長い選挙戦を、皆様の熱いご協力と応援で精一杯駆け抜けることができました。

皆様にご指導頂きご支援を賜ったおかげで、ここまでこぎ着けることができました。
皆様のあたたかな応援に支えられてきましたこと、改めて思い至ります。
心より御礼申し上げます。
どんなにお疲れがたまっておられることでしょうか。

私鶴田は、これからも皆様と一緒に学びを深めながら、茨城県のため、日本のために頑張っていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。