安全守る保育現場に 条例改正で江尻かな議員が質問 茨城県議会

日本共産党の江尻かな議員は、6月10日の茨城県議会本会議で、保育士の配置基準を見直す条例改正についてただしました。

江尻氏は、保育現場での事故や不適切な保育により、子どもの安全が守られない状況や、保育士不足が深刻化している問題について、「国が76年ぶりに基準見直しを行ったことで、現場の実態を改善できる条例改正となっているか」と質問しました。
▽基準改正による対象施設の状況▽保育士の給与実態▽加配加算を全ての施設で適切に受けられること▽全ての施設で早急に改正後の基準を満たすことができるための県の取り組み─についての答弁を求めました。

県は、▽対象施設は公立・私立を合わせて700施設▽茨城県の保育士の給与は、勤続年数6.6年で25万5千円、全国平均は勤続年数8.5年で27万1千円(厚労省2023年調査)▽加算措置の周知は、保育団体や関係機関に制度概要などの周知徹底を図る▽改正後の取り組みは、保育士資格を持った人材の掘り起こしなど、必要な保育士確保に努める─と答弁しました。

本会議後、江尻氏は、「子どもにも保育士にも安心の保育現場へ、0・1・2歳児の配置基準など、さらなる見直しが必要」と振り返りました。

(「しんぶん赤旗」2024年6月12日付より転載。質疑[大要]はこちらから