大雨被害 浸水家具 行政が回収を 江尻かな議員ら住民と懇談 茨城・取手
記録的な大雨で床上浸水など甚大な被害が出ている茨城県取手市で6月6日、日本共産党の江尻かな議員と山中たい子前県議、党市議団の関戸勇市議、加増充子市議、遠山智恵子市議、佐野太一市議が地元自治会のメンバーらと懇談し、要望を聞き取りました。
県の発表(4日現在)によると、取手市では双葉地区を中心に住家の被害が広がり、床上浸水が436件、床下浸水が165件にのぼっています。県は5日、取手市について災害救助法の適用を決めました。
双葉地区の自治会長、副会長は、畳や家具を近隣のグラウンドまで搬出するよう市が指示していることを受け、「表に出すので精いっぱい。市が回収してほしい」と党議員に要望。家庭では自家用車の故障や風呂場の破損などが相次いでおり、移動販売車や温浴施設へのバス運行を求める声が寄せられました。
党市委員会・市議団は、自治会の要望を受け、同日のうちに市に提出。関戸市議団長は、「災害救助法の指定で応急修理や公共料金の減免、各種支援ができるようになった。2015年の常総水害時は家屋の修理を先に行い、支援金が受けられなかった事例もあったので、党として住民に知らせていきたい」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2023年6月7日付より転載)
双葉地区の大雨被害に対する緊急要望
取手市長 中村修 様
2023年6月6日
日本共産党取手市会議員
関戸 勇
加増充子
遠山智恵子
佐野太一
市長におかれましては、今回の双葉地区の水害への対応にご尽力いただき敬意を表します。
床上浸水436棟、床下浸水165棟という取手市にとって深刻な被害となりました。取手市の災害対策本部で避難所の運営やり災証明書の交付など、既に対応を進めている中、以下の項目について緊急要望いたします。
記
- 相談窓口の案内や必要な災害救助など情報を住民に周知するためホームページだけでなく、紙媒体による配布、広報車などで周知すること。
- 双葉自治会館を臨時の一時避難場所と位置づけ、職員の配置を行うこと。
- 粗大ごみなど、災害ごみの搬出期間を当面6月末までとし、回収方法としても、パッカー車などで屋外(住宅前)に出された物を収集すること。
- 臨時に一定期間、移動販売車を地区内に回すこと。(販売場所は地元自治会と相談すること)
- 入浴困難者の為の対応を図ること。
- 居住困難な方に対し、公営・公共住宅などを仮住居として確保すること。
- 災害救助の為の各種税金・公共料金を減免すること。
- り災証明書の申請をもれなく呼びかけ証明書の速やかな発行。被災証明発行と合わせ、諸制度の災害救助の上乗せ・横出しなど拡充して実施すること。
以上
双葉地区の大雨被害に対する緊急要望(PDF)