東海第2原発周辺で地震25回 山中たい子議員、検証求める 茨城県議会予特委で
日本共産党の山中たい子茨城県議は3月19日、県議会予算特別委員会での質問で、東海第2原発(茨城県東海村)の半径2キロ圏内で2015年11月以降、25回にのぼる地震が発生していたことを明らかにしました。
日本原子力発電(原電)が、東海第2原発の新規制基準の審査を申請した2015年11月から今年2月までの間に発生した地震で、気象庁の地震情報などにもとづき示したもの。
このうち、東海第2原発敷地内を震源とする地震が4回発生していました。
山中議員は、「原発の下に断層があるのは明らか。活断層であれば稼働は認められず、検証すべき重大な事実だ」と述べ、県独自の検証を求めました。
大井川和彦知事は、県が行う東海第2原発の「安全性検討ワーキングチーム」で、原電側から東海第2原発をめぐる地震動について「基準地震動を下回ると説明を受けた」と答弁。
委員から、より細かな地震動評価を行うよう指摘を受けたとし、「引き続き地震対策の審議や検証を進めていきたい」と答えました。
山中議員は、「目先の利益で県民を大事故に巻き込むことは許されない」と東海第2原発の廃炉を求めました。
山中議員はこのほか、新型ウイルスの対策強化、難聴児への支援、つくばエクスプレスの通学定期代の引き下げを求めました。
(「しんぶん赤旗」2020年3月20日付より転載。山中県議の質問[動画]はこちらから)