茨城県議会が開会 一般会計予算など51議案上程 企業誘致や観光集客特化
茨城県議会第1回定例会が2月27日に開会し、1兆1632億1900万円の一般会計予算案と条例案など51議案が上程されました。
企業本社機能の移転補助に50億円、大洗水族館ジンベエザメ展示施設整備費3億4700万円(総事業費130億円)など、「企業誘致や観光集客に特化し、県民の暮らしを守る姿勢に欠ける予算」(共産・山中たい子県議)となっています。
老朽化した障害者入所施設「あすなろの郷」(水戸市)は、定員を半減する施設の建て替えに9,300万円が計上されました。
児童虐待の相談件数増をふまえ、「日立児童相談所」(日立市)と「鉾田児童相談所」(鉾田市)を設置。
それぞれ分室からの格上げとなり、住民運動と共産党県議団の要求が行政を前進させました。
そのほか、昨年の台風被害からの復旧に向けた河川改修などの予算が盛り込まれました。
所信表明で、大井川和彦知事は新型コロナウイルス対策をめぐり、「患者の集団発生に備え、入院病床の確保など体制整備に努める」と表明。
東海第2原発をめぐっては、「安全性の検証や避難計画の策定に取り組み、県民の意見を聞いて慎重に判断していく」と述べるにとどまりました。
(「しんぶん赤旗」2020年2月28日付より転載)