茨城豪雨 被災農家の救済を 農民連が知事に要望書

記録的豪雨による堤防の決壊などで、常総市をはじめ、茨城県南西部地域で農業が甚大な被害を受けた問題で、農民運動茨城県連合会(茨城農民連、岡野忠会長)は9月18日、茨城県の橋本昌知事あてに被災農家の救済を求める要望書を提出しました。
要望内容は、農業機械購入費の補助や無利子融資の実施、現行支援制度の周知徹底などです。

橋本知事あてに要望書を提出する茨城農民連の人たち(右)=9月18日、茨城県庁

橋本知事あてに要望書を提出する茨城農民連の人たち(右)=9月18日、茨城県庁

県庁を訪れた農民組合員らは、被災現場の写真を農林水産部の担当者に示し、「この農家は収穫直後のコメも農機具、車も水没してしまった」「トラクター、コンバイン、トラック、乗用車全部が水に浸かったところもある」などと説明。
「食べるコメがなくなった農家もある」「農地や用水路に入り込んだゴミや泥などは個人の力ではとても撤去できない」などと深刻な状況を訴えました。

茨城農民連の村田深書記長は、「行政がバックアップしてくれると農家の励みにもなる。農業が続けられるように弾力的な対応を国に働きかけていただきたい」と要請。
県農業経営課の丹治功技術・担い手室長は、「現場の声をよく聞いて対応したい」と答えました。
日本共産党の江尻加那県議、上野高志県議が同席しました。

(「しんぶん赤旗」 2015年9月19日付より転載)